DX推進の取組について
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デジタル技術が社会や当社の競争環境に与える影響について

ゲームエンジンであるUnreal Engine(UE)といったリアルタイム技術は、従来のゲーム分野に留まらず、映像制作、建築、製造など、あらゆる産業のDXを加速させています。特に、生成AI技術の進展は、開発プロセスにおけるアセット制作やコーディングを革新し、開発スピードとコスト競争力に極めて大きな影響を及ぼします。当社がグローバルな競争環境で優位性を確立し、受託開発・自社IP開発の両輪を強化するためには、最新のデジタル技術を迅速に取り入れ、クリエイティブな価値創出に集中できる環境を整備することが不可欠であると認識しています。

経営ビジョン

先進的なリアルタイム技術とデータ活用により、開発プロセスを変革し、グローバル市場で影響力のあるIPを創出する開発スタジオを目指します。具体的には、堅牢な情報セキュリティ体制のもと、受託案件と自社IP開発の両方で得られる膨大な制作データやノウハウをデジタル資産として一元管理します。これにより、開発サイクルにおけるボトルネックを解消し、高品質な作品を迅速かつ安定的に提供できる体制を構築することで、グローバルな競争力を高めます。

経営及びデジタル技術等の活用の具体的な方策(戦略)

経営ビジョン実現に向けたビジネスモデルの方向性として、「開発知見のデジタル資産化」と「データに基づくクリエイティブ価値の最大化」を柱とし、受託開発・自社IP開発の双方の競争力を向上させます。その具体的な戦略は、過去の開発で得られたコード、アセット、最適化ノウハウを体系的に整理し、社内共有可能なデータベースとして運用することです。このデジタルナレッジベースを活用することで、新規開発における共通タスクの標準化・自動化を進めます。これにより、開発者リソースをより高度な技術課題の解決やクリエイティブな要素に集中させ、受託開発の利益率改善と自社IPの迅速な開発を実現します。

戦略を効果的に進めるための体制

代表の中村匡彦が CIO(最高情報責任者)を兼務し、技術と経営戦略の統合を主導します。社員向けの情報セキュリティ、ナレッジデータベースの活用、そして最新のAI支援ツール・開発効率化ツールに関する継続的な研修会を実施します。これにより、当社の強みである高い技術力を、デジタル活用によって組織全体で共有・活用できる人材育成と確保を進めます。

DX戦略推進の環境整備

開発知見の安全な管理と迅速な共有を実現するため、情報セキュリティとデータアクセス管理の環境整備を徹底します。具体的には、高度なUEプロジェクトファイルや顧客情報を取り扱うためのアクセス権限ポリシーとバックアップ体制を策定・強化します。また、部門やプロジェクトを横断したデジタルデータによる情報連携を標準化し、会議資料や進捗報告のペーパーレス化を推進します。システムやツールの新規導入に依存せず、既存のバージョン管理システムやクラウドストレージの運用ルールの改善目指します。

戦略の達成状況に係る指標

DX戦略の進捗と成果を可視化するため、評価指標を定めます。具体的には、新規プロジェクトにおけるナレッジデータベースの利用率(検索・参照件数)を追跡し、知見の共有浸透度を測ります。また、開発プロセスにおける共通タスクの標準化・自動化の実施率や、開発におけるボトルネック発生件数の削減による業務効率化を検証します。さらに、受託開発案件のリピート率の向上を顧客への提供価値の指標とします。

DXを牽引するトップメッセージ

私たちがこれまで培ってきた高度な開発ノウハウをデジタル資産として整理し、これを活用できる環境を整えることが、受託開発の品質向上とグローバルなIPを継続的に生み出すための土台となります。技術力とデータを融合させることで、これからのゲーミング市場で新たな価値を生み出していくことを期待しています。

株式会社Indie-us Games
代表取締役 中村 匡彦